一般的なサラリーマンには服装や髪形、髪色などが社内規定で制限されているケースも多いですよね。
最近ではオフィスカジュアルが認められてきたり、IT系の会社では、パーカー等のカジュアルな服装で働いている方も見かけるようになりました。
とはいえ、未だに社内規定で身だしなみを制限されている方が多いですよね。
そんな中、社内規定に含まれているか含まれていないか微妙なラインである風潮があります。
そう
ひげ
です。
通勤時間帯を見渡してもひげを生やしている人は少ないですし一般的にはひげは剃るものであると認識しています。
なぜひげは生やしていたらダメなのでしょうか。
また特に決まりはないのに、みなさん剃っているのでしょうか。
その辺りについて考えてみたいと思います。
歴史上は生やしている人がいる
規程が無いのに、生やしてはダメだということは昔から日本は生やさないことが美しい風潮なのかな?と思いましたが、全然違いました。
そこまで遡りませんが、戦国時代の武将はひげを生やしています。
織田信長、豊臣秀吉も生やしていますし、上杉謙信はもはやワイルド系なくらい生えてます。
明治時代も伊藤博文をはじめ、桂太郎も生やしていますし、象徴である明治天皇も生えてます。
とてもじゃないけど書ききれないほど生えてます。
ひげの人だらけです。
ところが江戸時代の人にはほとんどひげの人がいませんでした。歴史的には以下のようです。
中世から江戸時代初頭にかけて、武士はひげを蓄えることは当然とされ、ひげのない武士は嘲笑された。そのため、ひげの薄い者(豊臣秀吉など)には付けひげをつけることが行われた。このひげを生やす流行は江戸時代初期まで続いた。
引用元:髭 -Wikipedia
武士は蓄える事が当然というのは、強さの象徴みたいな感じですかね。
ところが江戸時代に入ると、 文化が変わり、ひげの人はいなくなってます。
徳川家綱の時代には大ひげ禁止令が発せられ、多くの武士もひげを剃るようになり、月代と髷とともに、17世紀中頃までに定着するようになった。
中略
江戸時代には、ひげを蓄えることは、降職した武士などの一種の服喪の表現であり、ひげを蓄えた人間はどこかしら「卑しい人間」というイメージがあった。
引用元:髭 -Wikipedia
明治時代に生やしていた人たちはまた文化が変わります。
ヴィクトリア朝イギリスでひげを蓄えることが流行し、日本でも明治時代にはその影響から地位の高い男性の間では再びひげを蓄えることが流行した。
引用元:髭 -Wikipedia
歴史的な文化価値観によってひげがダメという訳では無く、それぞれの時代の価値観でよかったりダメだったりするということですね。
法律でひげを理由に不当な待遇は許されていない
では現代はどうでしょうか。直近では以下判決が有名です。
大阪市営地下鉄の運転手2名がひげを剃らなかったことを理由に不当に低い人事評価を受けたとして裁判を起こしています。
結果は大阪市に44万円の罰金で「生やすかどうかは個人の自由」としています。
さらに数年前には通称「ひげ裁判」と呼ばれている郵便局の裁判もあります。
こちらもひげ(長髪)を理由に不当な人事評価を受けた裁判で、人権侵害であるとして郵便局側に賠償を命じています。
つまり、法律的には生やすのは問題ないということですよね。
ではなぜダメなのか?
個人的には、特段理由が無いと考えています。
日本的文化である“みんな同じであること”とか“常識だから”のようなある種、固定観念的にダメであるような気がしています。
もしかしたら文化とか風潮とも言えるかもしれません。
職種にもよるという前提ですが商業界オンラインのアンケート「お客として言ったお店の従業員のひげどう思いますか?」での結果では80%がひげを生やすことに肯定的であったそうです。
不安視する声とすれば、衛生的にどうかということでしたので飲食店に勤務する方を除けば、ほぼ肯定的であるかもしれませんね。
法律的にもOK、対峙する方々もそこまで嫌悪感を抱いている訳ではなさそうですね。
身だしなみということを忘れなければいい
結局のところ身だしなみという意識を忘れていなければひげを生やすのはいいと思うんです。
これは髪の毛でも鼻毛でも何の毛でもいいですが、ダラダラと伸びていたり、汚らしかったら、相手に対して嫌な思いをさせてしまいます。
というか髪の毛ボッサボサ だったり、鼻毛ボーボーの人よりはクールな感じでひげも整えている人がいいですよね。
その意識さえ、忘れなければ、ひげを生やすことは問題ないと考えられます。(社内規定で明確にされている場合や身だしなみガイドラインがある会社さんは相談から始めましょう)
個人の自由という風潮が広がりつつある現代で、ひげを生やす人もいるというのは、時代を変える流れを感じたり出来るので、生やしたい人が生やせるようになるといいなと思います。
いっそのことカーネルサンダースにでもなる
それでも会社などから禁止で、どうしようもない場合はいっそのことカーネルサンダースみたいに伸ばすのもありですよね。
何を言いたいかと言うとやるからには中途半端では無く、突き抜けちゃえば案外周りもとやかく言わなくなるってことです。
別にマネするのが板垣退助でもチンギス・ハンでもいいですが、とにかく突き抜けてやり続けてしまう。
出展:wikipedia
そうする事で、見る目が「ひげを生やしている社員」から「個人」にシフトしていくし、「個人」で尖り始めちゃうと、結構認められるケースって多いと思います。
僕はひげを生やしている人はかっこいいと思うので、どうせならこれくらいやっちゃってもおもしろいかなと。
まとめ
服装や髪形の自由が少しづつ騒がれてきて、変わりつつある中ひげってどうなんだろうとふと疑問に感じています。
最後のカーネルサンダースは少しおふざけですけど言っている事は割と本気。
ダメって言われた事も、突き抜けてやり続けると案外認められたりするので、決意を持って尖りだしたら、やれることが増えると思います。
スーツと一緒で文化や風潮で変わっていくかもしれないですしね。
個人的にはひげは賛成なので、大枠の流れで増えていくといいなと期待しています。
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