私は、築24年、19坪の土地と2階建ての中古戸建を購入し、フルリノベーションをして暮らしています。
素敵な出会いと共に良き中古物件に出会えた訳ですが、リノベーション会社も同じように良き出会いが無いと、理想の暮らしには届きません。
リノベーション会社は多岐に渡り、シェアやWeb上の情報だけでは分からないもの。
1つの体験談ですが、私がお願いをしたリノベーション会社の選んだ理由と選定方法について、書いていきたいと思います。
リノベーション会社の選定方法
購入する物件も決まり、リノベーション会社の選定をしなければなりません。
右も左も分からない中、まず始めにしたことは、Web上でお気に入りの雰囲気の施工をしている会社探しです。
こだわりのポイントはいくつかありましたが、漆喰壁や無垢材を使用した床材を使いたかったので
「自然派素材」を利用している会社さんに絞ることにしました。
1つポイントがあると、各社特徴が違うので、割と絞りやすくなります。
多くは
- 提案力
- リピート率
辺りを訴えかけてきますが、個人的にはあまり好みでは無いため
自社がアピールしたいポイントの1番上にくる文言をよく見ていました。
比較サイトなどにもオススメポイントなどが出ていると思いますが
1番上にくる言葉が1番伝えたいことだと思うので、その言葉にピンと来るかどうかが大きな判断材料になると思います。
その上で気になった会社さんの施工事例を見て行くと、話を聞いてみてもいいかなと思う会社さんが
結構絞れると思うので、個人的にはオススメの方法です。
私の場合は中古物件を先に決めてしまっていたので、なかなか選択肢には入りませんでしたが
ワンストップリノベ(物件探し+リノベ工事)を得意としている会社さんもあるので
中古物件を買ってリノベしたい場合は、先に相談しておくのも良い選択でしょう。
4社に絞り個別相談会を実施
と言うことで、Web上で探した3社さん+中古物件を仲介してくださった不動産屋さんに紹介された1社さんの話を聞くことにしました。
A社
まずA社さんは不動産屋さんに紹介された会社さんです。
A社さんは地元に根付いて、多くの新築注文住宅を作っている会社を親会社にしたリノベーション専門の会社さん。
基本的には親会社のポリシーに則り、仕入れルートなども一緒なので、施工によってはリーズナブルな価格で、リノベーションが実現できるとのこと。
担当してくれた方が基本的には営業及びプロジェクトマネージャーとして、現場管理も行うとのことで、一定の安心感があります。
合わせてプラスだったのが、全然家を買うことを考えていない頃に遊びで紹介してもらった物件の中にA社さんが実際に作られた家を見ていたのです。
その時の印象がとてもよかったので、期待感がある会社さんでした。
B社
続いてB社さん。
こちらも地元に根付いて、1930年創業、伝統ある左官技術にこだわりを持たれている会社さんです。
私たちが希望する漆喰、無垢材を巧みに扱い、素敵な家を建てられている様子が見て取れました。
A社と同じく担当してくれた方が基本的には営業及びプロジェクトマネージャーとして、現場管理も行うとのことで、一定の安心感があります。
ただ個人的には個別相談会の時間が少し流れ作業のような感じがして
「あ~お二人の言っていることは出来ますよ~」と柔らかく交わされていたような気がして、第一印象としては微妙かなと思っていました。
C社
続いてはC社さん。
こちらは隣の市に強い会社さんのようですが、購入する地域でも対応してくださるとのことで、お話を聞いてみました。
B社さんと同じく自然素材をふんだんに使い、温かみのある家を作られている会社さんでした。
他社さんとは異なり、Zoomでお話をするというスタイルでしたが、とても丁寧で、明瞭なお話をされる担当者さんが担当でしたが、A社、B社とは異なり、結構分業制が敷かれているようで
情報伝達の部分で、少し不安が残りました。
合わせて、これは無いな~と思ったのが
毎度名前を間違えること。
リノベーション会社選択うんぬんの前に個人として信頼関係が築け無さそうだなと言う印象でした。
D社
最後はD社さん。
地域密着型のビジネスをされているそうですが、リノベーションと言うよりは、リフォームがお得意の会社だということ。
後は、リノベーションより新築がお得意なようで、建物を壊して、新築を建てましょうという提案が基本線でした。
こちらの希望とは異なることと、会社の方針が私たちに合っていないので、自然と選択肢から外れる形になりました。
絞られた2社と数回の話し合い
初回の打ち合わせが終わった後、C社さんとD社さんにはお断りをしました。
理由は明白で、あまりそりが合わないと感じたからです。
リノベーションにはもちろん技術や金額など表面的な理由も当然大切ですが
何千万もお支払いをしてお付き合いをしていく1大プロジェクトにそりが合わない会社さんとは一緒にやれません。
なので、A社さんとB社さんを最終判断のため複数回の打ち合わせに臨むことにしました。
同じ条件なのに全然違う?
さて、2社さんに絞られた際に、リノベーション要望書を提示しました。
こちらの記事内に書いてありますが、自分たちの要望をまとめた10ページほどの資料です。
これを元に基本的な提案と現地を見て必要な工事を見繕ってもらいます。
面白いことに2社とも見立てが異なっていて
例えば外壁で言えば
- A社:少し劣化が進んでいるので、塗りなおしが必要そうです
- B社:直近数年で塗りなおしされているので、このタイミングでは不要です
であったり
- A社:給湯器の年式は問題無いので、交換は不要です
- B社:給湯器は古めですし、壊れたら生活出来ないので、絶対に変えた方がいいです
のように同じ家を見ているはずなのに、見立てが異なる部分は勉強になりました。
間取りやプランニングについては、2社ともこちらの要望を上手く汲み取れなかったようで(こだわりが強かったのか、、)
提示されるものと言うよりは「これは出来ますか?」という質問攻めで、Yes or Noを聞くスタイルで進行していきました。
最終的な判断は自然素材の家が出来る上での提案かどうか
複数回の打ち合わせを経て、最終的な提案を受けることになりました。
まず最初に話を聞いたのはA社さん。
大筋要望は叶えて頂いた上で、かなり努力を頂いた印象です。
元々不動産屋さんに紹介頂いたこともあり、不陸の問題を調べて頂いたり
他社さんと比較しても長い間話を聞いて頂いた分、かなりの情が湧いていました。
ただ提案頂いた内容では
- 無垢材を使用するのは金額的に厳しいので、合板にしましょう
- TOTOのキッチンでクラッソは高いので、ミッテで行きましょう
- 漆喰の壁は得意では無いです
を始めとする、私たちの希望を叶えることが難しい印象の提案でした。
一方B社さんは
元々自分たちが得意としている漆喰壁、無垢材を使用した床をメインに
メンテナンスが必要な箇所の提示も腑に落ちるものが多く
キッチン、お風呂、トイレなど希望した設備を入れてくださり
A社さんと比較して300万円程度安い価格で提示してくれました。
元々B社さんの担当の方は少し不安が残る対応が多かったので
私自身は出来ればA社さんに・・・という気持ちが強く残っていましたが
提案された内容とB社さんの担当の方とは妻が気が合いそうなこともあり
B社さんにリノベーションを実施頂く決定をしました。
最後に
リノベーション会社を選定するのは、中古物件を探すと同じくらい
いや、それ以上に大変な苦労があることでした。
何千万もお支払いをしてお付き合いをしていく1大プロジェクトなので、何が重要かの気持ちが大切ですが、抜け落ちる場面もあり、大変苦労しました。
心に「おや?」と思う部分があれば、無視せずに納得感が出るまで、行動し続けることがとても大切だなと思います。
いつもながら、皆さんも素敵な家と出会えることを願っております。
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