【売価決定】不同沈下と床が盛り上がっている問題

不同沈下 家傾き 中古リノベ

良き中古物件を紹介頂き、契約に向けて前向きに検討中、非常に大きな問題にぶち当たりました。

今振り返っても色々な問題に当たるのが、中古リノベーションですが

その中でも家の基礎に関わる部分なので、非常に大きな事柄だったと思います。

皆さんも聞きなれないかもしれない不同沈下と床が盛り上がっている問題について、経験談をお送りしたいと思います。

床が盛り上がっている・・!?

前向きに進めたいと不動産屋さんに伝えた後、早速建物の状況確認と間取り図など必要情報を集めてくださることになりました。

その連絡をもらった翌日に「急ではございますが、来店頂くことは可能でしょうか?」と連絡があり、早速お伺いしてみました。

以前にも書きましたがここまでの対応が非常に良い営業さんだったので

さすがの対応だな~と思い、意気揚々と行ってみたのですが

「建物の状態は悪く無かったのですが、1つだけ問題がありまして。。」と。。

なんだろうと考えていると

1Fのリビングにおいて、床が盛り上がっていることが確認されましたとのこと。

床 盛り上がり 浮き

(だいぶ分かりにくいですが、中央部分が頂点に山みたくなっています)

床が盛り上がっている??のはどうゆうことなのか、、無知の私たちには分からないので、丁寧に説明頂きました。

床が盛り上がる原因

床が盛り上がる原因は大きく2つあるそうです。

1つがフローリング自体の変化。

フローリングは木で作られているので、湿気によって伸縮を繰り返すそうです。
とくに湿気の多い環境では膨張することがあり、フローリング同士の嚙み合っている部分は凸と凹をかみ合わせるので、お互いに膨張すると「突き上げ」が発生することがあるよう。

かみ合っているフローリング同士に「突き上げ」が発生すると、その部分が盛り上がる現象が起こるとのことです。

後は単純なフローリングの劣化の可能性もあり、紫外線や水分によって、変化する可能性があるとのこと。

2つ目が外部環境による原因。

漏水や施工不良、地形の変化などによる外部からの要因で、盛り上がってしまうことがあるようです。

私が購入しようとしていた物件は状況が分からないけど、外的要因の方が大きいのではという見解が大きいので、少し調査してから、考えましょうということになりました。

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不同沈下の可能性?

調査してもらった結果、床下を調査してもらったところ、大きな問題は見えず、むしろ築24年にしては良好な状態であったとのこと。

フローリングも許容範囲の劣化であり、周囲のカビなどの状況からも少しフローリングが原因だとは考えにくい状況のようでした。

そうなると1番恐れているのは、外部要因は不同沈下の可能性です。

通常家を建てると自重は均等なので、家全体が均等に沈下する(ことがある)そうですが

「不同沈下」は、建物の重みによって地盤や建物が不ぞろいに沈んだり滑り出したりする現象のことを言うようです。家全体が均等に沈下するのとは違い、不同沈下はドアの開け閉めに支障が出たり、隙間風や雨漏りの原因となったりすることがあることを指します。

例えば軟弱地盤に家を建てた場合に、調査不足や施工ミスによって、固い地盤と弱い地盤が混じり、それによって片側だけ沈んでしまうケースや、同じように地面の中に空洞や障害物があり、その部分だけ土地が沈んでしまうようなケースがあるそう。

そういった土地に建てる(十分な施工がされていない)と不同沈下を引き起こすことになるんですね。

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複数の可能性があったけど、前に進めることに

床下点検を含む専門家が目で見て実施する調査結果を聞いていただけなので、もう少し詳しい調査をしてもらうことにしました。

まずは室内のレベルを測ってもらいます。

部屋ごとに基準位置を決めて、対象の柱が水平であるかを確認していきます。

レベル調査

(実際の数値や間取りとは異なりますが参考に)

こんな感じで見て行くと、左下の柱が基準点で±0だとすると、周りで支えている柱たちは下がっていて、真ん中部分だけ盛り上がっていることが分かります。

1F及び2Fすべての部屋及び柱で調査頂きましたが、基本的には24年経過して、自重で沈下していく部分の数値で許容範囲であり、不同沈下の可能性も低いとのこと。

建物全体は均等に沈下していたんですね。

合わせて、建物自体のボーリングは出来ませんでしたが、直近で左斜め前の物件が実施したデータを確認することが出来、(決して同じでは無いけど)問題のある土質では無いことも確認出来ました。

(建てる土地ごとに必ずしも安心できる訳じゃ無いので、本当に参考です)

窓の開け閉めなども問題が無く、基礎にクラックも入っていないことから、正確な原因は掴めないが、土地・建物には問題は無いでしょうと判断だったため、購入する方向としました。

リノベ 基礎

(すべての基礎に目立ったクラックは見当たりませんでした)

ということで、総合的判断という形ではありますがありますが、前に進めることにした訳ですが

ここでも営業さんが適正に動いてくださり、売主さんに「あの状態では希望価格で当然出せませんよ」と交渉してくださり、当初言われていた金額より数百万円引いて頂きました。

調査の手配から何から何までやっていただいた上で、更にありがたいお話を頂き、素晴らしいの一言です。

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最後に

中古リノベーションならではの部分もあると思いますが、家つくりは1歩進んで2歩下がるの繰り返しです。嬉しいことが少しあると、判断の連続の時間が待っていて、とても頭を使う日々になります。

それでも1つ1つ自分の家だと向き合って進められることがとても大切だなと思っております。

いつもながら、皆さんも素敵なお家と出会えるよう願っております。

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