いよいよ物件購入が決まり、不安とワクワクに包まれる。
と言うのは、家を買うという決断をしたときに1度は味わえる感情でありますが、その前にしっかりとやらないといけないことがあります。
それは「自分たちの理想の暮らし」についてしっかり吟味しておくこと。
注文住宅を建てるにせよ、建売物件を購入するにせよ、後悔しないために、棚卸しておくことはとても大切です。
私たちが実際に考えた思考フローと共に理想の暮らしを整理した内容をお届けしたいと思います。
暮らす上で1番大切なことを決める
まず最初に考えたのは暮らす上で1番大切なことを決めることからです。
私は夫婦2人で暮らしており、その中で1番大切にしたいことはリビング(キッチン&ダイニング)で、より良い時間を過ごしたいということでした。
2人で暮らしていて、家にいる間のほとんどをリビングで過ごしており、ご飯を食べることはもちろん
- 2人でお酒を飲んだり
- 映画鑑賞やドラマ鑑賞
- 家つくりなど大切なことを話す
などはずっとリビングで行ってきました。
日々の思い出にもつながりますし、夫婦のコミュニケーションを取る場所としてもとても大切なリビングという場所を自分たちの最も大切で、優先順位を上げて検討するべきと考えた訳です。
家にはたくさんの空間があり、寝室、キッチン、お風呂、趣味部屋などこだわりを持ちたい空間は人それぞれであり、とてもたくさんありますよね。
その中で「自分たちがどの空間を1番に考えておくべきか」というのは、家つくりを進めていく中でも、今後の人生の中でもとても大切な営みになると思います。
また1番大切なことを決めておくと、1つ軸が出来るので、何かに迷ったとき、選択に迷ったときなどの道しるべになるので、しっかりと家族で腹を割って会話しておくのが、良いですね。
リビング空間が1番大切なんて当たり前でしょ!と思いがちだったりもしますが、夫婦であろうとも、家族であろうとも育ってきた環境が違うので、しっかり認識合わせをしておくのが大切です。(思わぬ落とし穴になりかねない)
私たちもしっかりと会話出来ていたことが、家が出来上がり、暮らしていく中でも後悔無く、スッと入り込めたことの1つの要因だと感じています。
現在住んでいる環境から考える
さて、1番大切なことを決めた後は、実際の暮らし(間取り)などをイメージする作業に入っていく訳ですが、何から手を付けていいのか分からない、、となると思います。
現に私たちもそうでしたが、それを解決してくれて、1番分かりやすいのは「現在住んでいる環境から考える」ということでした。
(今まで住んでいた家の簡易間取り図 1F)
現在の家を購入する前はこんな感じの間取りに住んでいました。(寸法などは適当です)
この家自体はとても好きで住んでいたんですが、リビングを最高の空間にすると考えた際に何点か改善できるとより嬉しいな~と言う部分がありました。
1つめは、1Fリビングだったため「昼でもそこまで光が入らず」「冬はとても寒い」こと。
階段部分に大きな吹き抜けがあり、最上部に大きな天窓が付いていたことから、天井から木漏れ日が降り注ぐ作りにはなっていたんですが
リビング部分にはそこまで光が入らず、、明るくて気持ちのいい作りにはなっていませんでした。
また昼に光がそこまで入らないことと、木造建築で築20年を越えていたこともあり、断熱性能がそこまで無いため、冬はめちゃくちゃ寒い家になってました。
合わせて階段が吹き抜けで、2階の踊り場まで空気が流れるので、エアコンを含む暖房の逃げ道にもなっていたことも大きな影響だったと思います。
(天窓ってオシャレで気持ちいい光が入るんですけどね)
なので、新しい家を作る時には「明るいリビング」で「寒くない家作り」を優先することにしました。
2つ目はキッチンとリビングの関係性。
妻の言葉を借りると「寂しくないキッチン」を作りたいと思ったのです。
先ほどの図面を見て頂くと分かるのですが、キッチンからリビング(ダイニング)までの距離がそれなりにあるため
料理中や片付け中に会話することは難しく、声も通りにくい環境でした。
またキッチンスペースは基本的には1人しかいることが出来ないスペースだったため
生活の中で、料理中や片付け中は1人作業になるということが発生していたんですね。
2人で生活しているのに1人でやることになってしまうため「寂しいキッチン」となっていました。
なので、「寂しくないキッチン」作りも優先順位を上げることにしました。
最後に生活導線の意識。
1日の生活を1度振り返ってみることをオススメするのですが、例えばお風呂に入る時
今まで住んでいた家だと、
リビングにいる(お風呂に入ろうと決意する)
↓
2Fにパジャマと下着を取りに行く
↓
1Fのお風呂場へ行く
という導線になり、お風呂入るのにもそれなりの決意が必要です。(ズボラなので)
後は洗濯をするのでも
1Fで洗濯機を回す
↓
2Fの干場まで行く
という行動も慣れれば大変では無いですが、やはりスムーズに終わらせたいもの。
家事を含んで、1日の家での行動を整理して、自分たちがストレスない作りにすることはQOL(Quality of Life)を上げることに繋がります。
こんな感じの思考フローで
- 明るく快適に過ごせるリビング空間
- 寒くない家
- 寂しくないキッチン
- 生活導線を意識した作り
この4点の優先順位を上げて(お金をかけてでも達成する)いくと決めました。
最優先じゃなくとも出来ればの部分も整理
最優先事項が決まったら、残りは「出来れば実現したい」ことも合わせて整理しておくといいです。
私たちの場合は
- 玄関が少し暗い&狭いだったので、広くて明るい玄関を
- フルリモートワークなので、小さくとも仕事部屋を
- 化粧品などを置いても余裕のある洗面台を
- 子供が生まれた時に可変できる部分を持っておけるようにすること
- お風呂は出来れば足を延ばせる浴槽を選ぶこと
などを出来れば実現したい項目として挙げておきました。
(朝出るとき、帰ってきた時も気持ちのいい玄関が出来ました)
こうして、最優先だけでなくとも、家族や夫婦で優先事項を整理しておくと
家つくりや家選びがとてもスムーズで、満足度の高い家に住むことが出来る可能性があがると私は思います。
最後に
家選びは間取りや周辺状況、最寄り駅やそこまでの距離など、外側の条件だけ最初は気になるものです。
ただ快適な家を作るためには、自分たちを知り、実現したいことの優先順位を整理することがとても大切なことであると実感しています。
皆さんもぜひ家を買う前には時間をかけてご家族やご夫婦で理想の暮らしについて整理してみてはいかがでしょうか。
いつもながら皆さんが素敵な暮らしに出会えることを願っております。
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