現在私は、築24年、19坪の土地と2階建ての中古戸建を購入し、フルリノベーションをして暮らしています。
この家と出会い、とても素敵な日々を過ごしている訳ですが、最初から中古物件を購入し、フルリノベーションをすることが選択肢にあった訳ではありません。
むしろ「そんな選択肢があるんだ」と思ったと同時に、今振り返ると想像以上に素敵なものだったなと感じています。
紆余曲折ありながら、中古リノベーションに出会った流れをお伝えできればと思います。
物件探しは「不動産巡り」と「現地販売」
物件探しの多くは「不動産に聞く」「チラシを見て問い合わせる」「現地販売に行く」「Web、アプリを活用する」辺りかなと思います。
私たちは基本的に「Web、アプリ」で物件を見つつ、「不動産屋に行く」をメインで活動していました。
住みたい街(駅)は決まっていたので、その街を中心に自分たちの条件に合う物件を紹介してもらったり、見て回るのことを行っていました。
合わせて、不動産屋さんに行かない休みの日は、街をグルグル回って、たまたま見つけた現地販売を覗きに行くということも繰り返していました。
その中でピンと来る物件に出会えたかと言うと「全く出会えなかった」というのが本心です。
不動産屋さんには申し訳無いですが、自分たちが欲しい、住みたいと思っている条件を整理することが出来ていなかったので、漠然と戸建てが欲しいという欲望で話を聞きに行っていたからなんです。
こちらの腹の内が整理出来ていないので、不動産屋さんも一般的に良きとされている物件や不動産屋さんが売りたいと思っている物件を見せてくれていたので、それは出会うことは無いですよね。
それでも複数の不動産屋さんから様々な選択肢を教えてもらえたのはとても良かったです。
今振り返れば、なんとなく「いい物件無いかな~」程度で周っていたので、本当の意味での本気度が足りてませんでしたが、それでも購入する際のリアリティを知れたのはとても良かったですし、必要な営みだったなと思います。
- 新築戸建ての相場感とトレンド
- 戸建て希望でもマンションの良さを理解する
- 土地を購入して注文住宅を建てる選択
- 中古物件を購入し、リフォームする→リノベーションまでは言われなかった
この辺りを丁寧に教えてくださいましたし、自分たちが「いいね」となる傾向が掴めたのはとても大きかったです。
ピンと来なかったもう1つの理由はテンプレート感を感じてしまったから
戸建を買いたいと伝え、広さや駅からの歩数、予算感をお伝えして、物件を紹介してもらってました。
行く物件、行く物件それぞれに良さがあるんだとは思うんですけど、だんだん周って行くうちにどの家も「同じに見えてしまった」んですよね。
もちろん土地も違えば、周辺環境も違うので、外部的な要因は少し特徴があったかなと思いますが、家の中についてはテンプレート感を感じてしまったんです。
私たちが見ていて多かった物件は
- 4.5帖~8帖の3~4部屋を構えた3 or 4LDK
- 2階リビングで1階にお風呂と洗面+1部屋
- 3階に2~3部屋
と言う家がとても多かったです。
恐らく市場調査を含めて、1番求められている家の形なんだとは思いますが、自分たちにはどうしても良いと感じることが出来ずに、同じ家を何度も見ている気持ちになっていました。
今思えば、間取りに加えて、選ぶ壁紙や床材、キッチンやお風呂などの設備についても近しいモデルや価格帯のものが採用されていたことも大きな影響だったのかなと思います。
建売物件とはそういう物だと言われればそれまでなんですが、ピンと来なかった大きな理由です。
条件が無い!?最後の選択が中古リノベーションだった
色々な家を見てきた中で、自分たちが求める家ってそんなにある訳じゃ無いのかな~と少々諦めモードも漂っていた際に、ふと思い出したように「1年前に興味本位で行っただけだったけど、親身になって、家を紹介してくれた不動産屋さんに聞いてみようか」と妻と会話していて、時間を作ってもらい、地場展開している不動産屋さんに足を運びました。
この選択が今となれば大正解だった訳ですが、当日他の不動産屋と変わらず、複数の家を紹介してもらい終わった後、私たちの顔が結構曇っていたのか、、ある一言をかけてくださいました。
「改めて、これだけは外せない条件をご夫婦3つだけ挙げてみましょうか」
と言われ
- 家に帰りたくなるテンションが上がる家
- 絶対に寒くない家
- 駅から徒歩10分、譲っても15分までの家
- 住宅ローンで組む金額を絶対に抑えた形で買う家
- マンションよりは戸建て
などをお伝えしました。
合わせて、当時6年間住んでいた賃貸物件がとても気に入っていたこともお伝えしていたので
「今の家が気に入っている理由を3つ挙げてください」
と言われたので
- 生活する上でちょうどいい大きさ(延べ床面積55平米の2LDK)
- 家に帰る時ににテンションが上がる家
- 大家さんが何かあればすぐ対応してくれる
と言う点をお伝えしたんです。
すると、笑顔で聞いてくださっていた担当の方が
「お二人みたくこだわりも強く、条件も細かい場合は、中古物件を買ってフルリノベーションするのがいいですよ」
と包み込んでいるような言葉を発してくれたのです。
住宅購入費用は安く抑えて、無垢材や漆喰、設備にこだわって自分たちの欲しい家を手に入れてみたらいかがですかと問いかけてくれました。
(無垢の床は本当に気持ちがいいです)
これは私たちが欲していた姿の1つであり、注文住宅を建てるほどお金は出したくないけど、こだわりは持っていきたいというわがままを受け入れてくださる提案でした。
合わせて、タイミングもあり(物件があったから提案されたかもしれませんが)ちょうど土地、建物、徒歩圏にマッチする中古住宅の売り希望の依頼があったそうで、これからどうしようかと思っていたので、もしお二人が気に入れば優先検討でもいいですよとおっしゃってくれました。
ここまで整理をして書き出すと、購入費用を抑えて、こだわりを実現するには中古リノベーションと言う選択肢しか無いかなと感じますが、当時は知識も無いので、今まで明確に見えてこなかったことが、開けて前進したと強く感じたんです。
こうして、中古リノベーションと言う選択肢を得て、前に進むことが出来ました。
最後に
家を買うというのは、とても大きな選択だと思います。
それだけに「なぁなぁ」にする訳にはいかないですが、とは言え知識が無い私たちのような人には最適な選択肢は分からないものです。
でも最後まで心の声(引っかかっているなら進まない)を大事にすると、よい選択肢に出会えるような気がしています。
中古リノベーションと言う選択肢もその1つだと思いますので、みなさんにも素敵な出会いがあることを願っています。
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