親とか先輩とかって結構うざいですよね。聞いてもいないのにガンガンアドバイスをくれます。
一方でうざいと思いながらも多くの方は大人の言葉に耳を傾け
- 言う通りにした方がいいかな?
- なんだかんだ言っても間違いないか
なんて考えてしまいますよね。
僕も学生時代に出会った大人の方や、社会人になってから出会った先輩や上司の話をそうだよね!と思ったり、ただのありがた迷惑だなぁと感じることも多かったです。
何が正解かわからない人に僕なりの大人からのアドバイスへの向き合い方を3人の大人を例に紹介していきたいと思います。
子育てには関係ない!?親のアドバイス
成長を支えてくれる上で大きな存在であるのは親ですよね。僕も感謝しきれないほど尊敬とありがたさを感じていますし、今の環境に生まれてよかったと心から思っています。(お母さんありがとう!)
でも進路や就職に関するアドバイスは別です。
例えば
- 将来は安定のために公務員を目指した方がいいよ
- ブルーカラーよりホワイトカラーで働いた方がいいよ
と言われたことがあります。他にもいい大学に入った方がいいじゃない?とか私立より公立の方がいんじゃない?と言われたりします。親は本気で子供のことを思って発言しているはずです。
子供のことを思うあまり、親自身の思いが含まれます。
どうゆうことかと言うと
- 出来るだけ苦労して欲しくない
- 自分の失敗は子供にして欲しくない
- 世間的によいとされる方を選択して欲しい
などと考えながら発言します。親としては思うのが当然ですよね。
僕たちの特性を見て話しているのではなく、世間との比較でアドバイスをしているということです。いいアドバイスは1人1人が持つ個性や特性に合わせるべきですよね。
なので親が本気でくれるアドバイスも自分にとっては正しくないのです。
もう1つおもしろい話があります。橘玲さんの著書「人生は攻略できる」に書いてある内容で、僕も意外だったのですが、子供の人生に子育てはたいして関係ないそうです。
ある一卵性双生児は貧しいピアニストの母親のもとに生まれたましたが、子育てが難しく1人は音楽家に1人は普通の家に養子となりました。大人になると1人はプロのピアニストになり、もう1人は普通の仕事に就いたそうです。確かにピアニストの遺伝子と音楽家の教育があれば、プロピアニストになれそうですよね。
でも答えは逆です!実は、プロのピアニストになったのは普通の家に養子に出された子だったんです!なぜかと言うと音楽家の子供はうまく弾けたとしても驚かれず自分にはそこまで才能がないのかな?と思うようになり、普通の家の子供はうまく弾けると驚かれることが多く、合唱コンクールのピアノ担当だったりコンクールのチャンスが舞い込んでくるのです。
人は集団の中で違いを出すために努力や成長が見込まれます。友達グループでもリーダーって2人いないですよね。集団の中で違いを出さないと生き残れないので、リーダータイプが2人いても1人はリーダーで1人は違う役割をするんですね。
親の思いが言葉に含まれることと、自分の人生に親の子育てはたいして関係ないことを考えると親からのアドバイスも案外正しくないんだな思えるといいと思います。
成功体験と誇張からくる先輩のアドバイス
続いては、大学時代のアルバイトや社会人になると現れる多くの先輩からのアドバイスです。生きていく知恵や自分の方向性を考える機会を与えてくれるありがたい存在ですね。
親ほど身近ではないので、アドバイスを受け入れやすいですよね。アルバイトやサークルで価値観も近い感じがしますし近くで見る輝かしい存在ですもんね。でも振り返ってみてください。
先輩からのアドバイスは僕らの個性や特性に合ったものでしょうか?
僕は先輩からの内容は年齢を重ねていることからくる経験というアドバンテージを元に成功体験を聞かせてくれていると思ってます。
こんなこと言われたことないですか?
「1日10時間勉強すれば希望する大学受かるよ」
「あの先輩には媚びておいたほうがいいよ」
「休まずやり続けたら成功の道が開けるよ」
先輩がしてきて成功したと感じているから、同じような環境にいる僕らにアドバイスをくれるんですね。なので、個性や特性を見ているわけでは無いと思います。
もう1つ注意したいのが「誇張(こちょう)」です。先輩たちは少なからず、自分の力を示したかったり、単純な承認欲求から話を誇張しがちです。
嘘を付いているとまでは言いませんが、話に色が付き、最初は0.1位の誇張が話が終わると2倍、3倍になっているケースも多いです。2倍、3倍までいくと、もはやノンフィクションですよね笑
逆の立場で後輩にアドバイスするときもついつい誇張しちゃうときないですか?人間なんで誰でもありますよね。僕もそうです。
なので先輩の成功体験なだけだったり、話が誇張されていたりすることを考えると先輩からのアドバイスは過度に気にする必要がないと思います。
会社の事情を考えて発言する上司からのアドバイス
最後に社会人になり企業に所属するといる上司からのアドバイスです。仕事をバリバリこなし、決定権も持っている上司から言われることは今まで感じた事の無い素晴らしい事のように思える人も多いでしょう。
そんな上司からのアドバイスですが、僕は1番向き合い方を気を付けたいと思っています。1人1人を見てアドバイスをしているというよりも会社の利益や上司の立場を意識した発言が多くなるからです。
僕もそのことに気が付いたのは入社してからだいぶ後のことでした。今振り返ると入社後数年間は決して恵まれた上司であったとは思えませんが入社したばかりの頃はそんなこと思わなかったです。
結果を残している(ように見える)し、言葉が達者であればあるほど、考え方も素晴らしい(ように見える)と感じるんですよね。だからこそアドバイスへの向き合い方は気をつけるべきだと思います。
上司の方々も親や先輩と同様に僕らのためを思って本気で話をしてくれているはずです。ただ親や先輩より言葉の思いが個人ではなく会社を見ていることが多いんですよね。
上司はアドバイスをするときにこんなことを思っています。
- 辞められたら困る
- 市場価値が無い仕事だと分かっていても頼まざる負えない
- 上司より偉い人への見られ方を考える
- 売上、利益にならないことはやらせたくない
多くの事情を天秤(てんびん)にかけたバランスを取った内容なんですよね。これでは個性や特性を見て正しいアドバイスをもらえる訳がないですよね。
決して世間の上司の方々が悪い訳では無く、そうせざる負えないこともあるのでしょう。
辞められたり、利益が上がらないのは困りますからね。特に上司の方とそこまでコミュニケーションが円滑に取れていない場合はバランスを取った内容でのアドバイスが多くなり、自分の人生にとって有益では無い可能性が増えるでしょう。
キャリアプランに影響を与える上司との関わり方は大事です。しかし自分のことでは無く、勤めている会社において必要なことを言われていると考えると上司からのアドバイスは1番気をつける必要があると思います。
では、どう向き合っていけばいいのか?
大人から聞いた言葉を元に自分で考えて行くのです。手触り感が無いと、自分の行動に反映させることは難しいです。
- ベンチャーは安定してないから大企業に行きなさい
- この仕事は絶対に無くならないからやっておくべきだ
- 君のキャリアプランのためには、この我慢は必要だ
これらのアドバイスをもらった時に本当だろうか?と疑問を持つことから始めてみましょう。自分が感じた疑問を調べて、考えると、自分の意見として行動を起こせるようになります。
言葉の本質に手触り感が出てくるのです。アドバイスはあくまで考えるキッカケにすぎないということです。言われた通りに過ごす必要もないですし、それが正解であることはないのです。自分で考えて行動していきましょう。
まとめ
以上が大人からのアドバイスへの向き合い方でした。
大人からのアドバイスは時にうざいですし、時に自分の人生に光が差すこともあります。
アドバイスをそのまま受け取るのではなく、考えるキッカケとしてとらえることで有益なものに変わっていくと思いますので、ぜひ向き合い方を変えてみてください。
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