IT企業に就職するときに業界を意識するとキャリアプランが変わる話

ワーク

Sierに就職することが前提ですが、就職した会社や配属先が関わる業界によってSEとしてのキャリアプランって結構決まってしまうなと思ったので、その辺りのことを書いていきたいと思います。

Sierって割と昔ながらの縦割りだったりするので同じ会社内でキャリアチェンジするの難しいし、スキルや経験が異なる会社への転職も難しいと思うので、キャリアプランを考えるときに関わる業界を意識するのって結構大切だと思います。

公共系、金融系、法人系の3つの観点から書いていきます。

公共系に配属された場合

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いわゆる「お国」の仕事です。

○○省とか○○庁からシステムの開発を依頼されます。
どのくらいあるのか調べてみたのですが、半端ない数だったので気になる方は調べてみてください笑
1府11省2庁として国の行政機関として設置されていて、そこに関連する局とか部があるようです。

例えば国土交通省からの依頼であれば道路を管理するシステムだったり、年金を管理している日本年金機構のシステムだったりに携われます。
日本年金機構は特殊法人なので厳密には省庁からの仕事ではないですが、事業計画を国会で承認が必要なので、公共関連の仕事に分類されることが多いです。

特徴としては新しい技術を取り込むことが遅いのと、限られた予算の中で取り組むことが多いのでポジティブに言えば調整力が身に付きます。

国の運営だったり、国民の生活に必要なインフラを支えるシステムを作るので考え方がかなり保守的です。

とにもかくにも事例が必要で、二言目には「事例は?」と言うイメージ。
今では当たり前になった仮想化の技術やクラウド導入もかなり遅いですね。
成功事例が複数出てくるのってだいたい3年くらいなので、業界の当たり前とのギャップがあります。

SEって意外と遊び心がないとスキルアップしていかない職業だと思っていて、遊び心は予算に紐づいたりします。
単純に使えるお金があれば、新しいことにチャレンジしやすいですしね。
公共関連の場合基本的に税金でまかなわれているので、年度初めに予算確保できないとお金は無いですし、確保したお金も絶対に足りているかと言われると微妙です。

そもそも1年って結構いろんなことが変わるじゃないですか。
環境が変わっても予算は変わらないので、やれることは限られてきちゃうって感じ。
とはいえ、予算と体制が限られた中である程度のものを作るをひたすらやるので、調整力は身に付くと思います。

個人的には働き方改革絶対!みたいな意識高い系の若手が入ったらギャップに絶望しか感じないとと思います。
決められた中で和気あいあいとやっているところも多いので、自分で考えて決めることが苦手な人は結構向いている気がしてます。

金融系に配属された場合

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銀行、証券会社、保険会社などとお仕事します。
割とイメージしやすいですかね?

業務が異なるので、特徴はそれぞれですが、イメージしやすい銀行に関する内容で書いていきます。
業界内では赤い銀行、青い銀行なんて言ったりします。

公共系ほど保守的では無いですが、お金に関することを主にやっているので結構慎重ではあります。
日本ではまだまだ現金主義の人多いですし、銀行にお金預けていない人はほぼいないと思います。
お金が急になくなったりしたら困りますもんね。
慎重にならざる負えないです。

個人的には、業界用語で言う勘定系と情報系で分けられたりしますが、勘定系は保守的で情報系は積極的なイメージです。
簡単に言うと、勘定系システムは預金・貸出・為替といった入手金の処理や、利息計算するシステムに関することで、情報系システムは預金・貸出などの取引データをもとに、業務の手助けになるシステムに関わります。
同じ金融系に携われても、システムによっては新しい技術に取り組めないケースもあるということです。

ただITへの投資は結構盛んで、最近ではフィンテック(Finance(金融)とTechnology(技術)を組みあわせた造語)IT技術を活用した取り組みには積極的です。

イメージしやすいところだと、インターネット決済やキャッシュレスですね。

一概にいいかは言えないけど、最近では新しい技術を取り入れることに積極的になってきている部分もあるので、関われればいいキャリアを積めると思います。

金融系SEの特徴の1つとして金融業界の知識付くよ(どや)って人結構いますけど、まぁないよりはあった方がいいので、お金とか株とか好きな人だったら人生経験としてもありだと思います。

法人系に配属された場合

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法人系といっても、国や金融以外の会社ってことです。
カテゴリー分けしにくかったので、便宜上法人系と言います。

広告業とかTV業界とかもそうですし、ITを使ってない会社はもうないと思うのでどことでも仕事は生まれます。

個人的にSEでキャリアアップしていくなら法人系に携われるといいんじゃないかと思ってます。
とにかく積極的ですし、担当者の方も学ぶ意識が高いです。

別記事でも書いていますが日本ではシステムに関することはシステム屋さんに頼むので、わりと丸投げ体質です。

www.ikapeis-pick.com

法人系の方々はITをコスト部門としっかり認識している人が多い印象ですし、いいITサービスが提供できると売上、利益に直結するのを分かっているので、しっかり勉強してくれています。

担当者がしっかり勉強してくれていると、一緒にシステムを作ってる感が出るんですよね。
なので、結構楽しいです。

クラウドとかもそうですが、出来るだけ少ない予算で高品質なサービスを提供出来るインフラって結構そろってて、それを積極的に活用しようとしてくれます。
IT会社から見ると売上あがらないし、新しいことへ取り組むからリスクあるので敬遠されがちなんですけど、チャレンジしないとスキル付かないし、改善思考も止まってしまうんですよね。

なので、法人系に携われるとSEのキャリアプランとしては結構いいと思ってます。

意識高い系SEは絶対法人系に行きたいと声を上げてみるといいじゃないでしょうか。

まとめ

結局SEって関わる案件ありきでキャリアプランが変わってしまうのでが現状です。
案件ありきって怖いですよね。
自分の意志で決められないのに、40代になったら必要ない人扱いされている人も結構見ます。

そうゆう人を見るとちょっとかわいそうだなと思うので、そうならないためにもせめて自分の関わる業界は選んでいけるとキャリアプランの選択肢が広がるんじゃないかなと思います。

キャリアプランに影響出るのに、営業さんに握られたりもします。

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今やっていることが楽しくないSEさんもスキルで希望を出さないで、○○業界のシステムやってみたい!って声上げてみるのもいいかもしれませんよ。

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