ITエンジニアの自宅待機ってなんなんだろうね

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IT業界というかSES業界にいるとよく耳にするんですが、エンジニアの自宅待機ってなんなんですかね。

一般的に自宅待機命令は雇っている側が正当な理由があれば、会社に来ないで、家にいてくださいって制度です。

自宅待機とは、労働者の出勤を禁止する措置であり、使用者が労働者の労務提供の受領を拒否することをいいます。

使用者には、労働契約により労働者を就労させる権利と賃金を支払う義務が生じ、労働者には、就労の義務と賃金請求権が生じます。しかし、使用者には、労働契約により労働を受領しなければならないという義務が生じるわけではありません。したがって、使用者はいつでも自由に経営上の理由で従業員を休業させ、自宅待機を命ずることが可能です。

引用元:伊﨑労務管理事務所

よく見る事例としては、「懲戒免職処分に適当かどうかを判断するまで自宅待機命令を出す」とか、「台風などの災害で出勤が困難であると判断した場合に自宅待機命令を出す」などがあります。

しかし、SES業界では日常的に自宅待機命令が出されることがあります。

これは客先常駐企業すなわちエンジニア派遣の事業をしていると、派遣される現場が無く、事業所に来られてもそもそも席が無い、やることが無いなどの理由から、本社(事業所)に来られても困る場合、自宅待機命令が出されます。

この誰も得していない現状を生んでしまう自宅待機命令はなぜ起こってしまうのかを少し考えてみたいと思います。

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本人にキャリアプランがない

エンジニアの方に責任は無い…と言いたいところですが、私が過去自宅待機命令を出されたエンジニアの方を見ると、その多くがキャリアプランが無い方でした。

会社から言われた通りに言われた事だけを淡々とこなして来た方に多いパターンで、キャリアに特徴が出せず、得意分野が不透明な方が自宅待機命令が出されやすいです。

なぜならば、客先常駐企業(SES企業)はエンジニアを常駐先に派遣してナンボの世界だからです。

※ここでは便宜上SES企業を常駐先に派遣すると記載しています

派遣するためには、求められているスキルや人柄とエンジニアのスキルや人柄のマッチングが必要で、キャリアプランの無い方の多くは人柄もスキルも見えずらい事が多いんですよね。

大手Sierと繋がっている中小SES企業は持っているコネや強みで派遣することも可能ですが、長くは続かないもの。

私の知っているエンジニアの例で言うと

メインフレームエンジニア⇒PMO(プログラムマネジメントオフィス)⇒テクニカルサポート⇒バックオフィス業務を経験後派遣先が無く、自宅待機命令が出されていました。

業界もバラバラ、経歴もバラバラでご本人も得意なことが分からなくなっているような状態でした。

会社に頼り続けると、スキルの蓄積も経験も会社に左右されすぎてしまうので、エンジニアの方自身もキャリアプランをしっかりと伝えていくことが大切であると感じます。

SES企業だけでは無く、エンジニア本人にも責任はあると思います。

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行き当たりばったりの派遣を繰り返す

とは言え、SES企業側に全く責任が無いかというとそうでもないです。

多くのエンジニアを見ながら、自社が抱える派遣先と照らし合わせながら、本人のキャリアプランや自分の会社の得意分野を伸ばしていく事業戦略が必要なはずです。

しかし私が見てきたSES企業の方は、そんな戦略をお持ちの方は非常に少なかったです。

悲しいことですが、SES企業は基本的に「人材単価 × 人数 = 売上」で成り立つ商売であるため、目の前の売上を考えると、教育やエンジニアのキャリアプランより派遣することが優先となるんです。

エンジニアを期間を空けずに派遣し続けることが第一になるので、行き当たりばったりの派遣となり、エンジニアのキャリアプランは無視されてしまうんですね。

行き当たりばったりの派遣を繰り返した結果、エンジニア本人のキャリアや得意領域に色が出ず、何が出来る人なのか分からなくなる。

だから受け入れ企業もそんな人来られても…となってしまうんですよね。

※厳密にはSES契約で人を指定することはNGですが、暗黙的に行われているので..

歳を重ねるにつれ、受け入れ企業が減り、派遣する先が無いので、自宅待機命令を出さざる負えない。

企業側の責任で、自宅待機命令となってしまうことも多いんですよね。

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気づけば市場価値がなく派遣先がない

エンジニア本人のキャリアプランが無いこと、またはSES企業側が行き当たりばったりの派遣を繰り返していくと、30歳を過ぎた頃から市場価値が無くなり、派遣先が無くなっていきます。

私もSES企業で営業をしたことがありますが、本当に30歳を過ぎると一気に厳しくなります。

まだ20代であれば、未経験でも一緒に教育するよ!って企業も多いんですが、30歳を過ぎたとたんに

「20代の未経験の方が受け入れられるな~」って言われ始めます。

何を基準に判断しているかは、それぞれなんでしょうが、過去の経験から「一貫性の無い経験をしてきた人は困る」「身に着けておいて欲しいスキルが無い」30代は受け入れにくいんでしょうね。

そうなっていくと残念ながら自宅待機命令を出さざる負えなくなる..。

誰も得をしないことになっちゃうんですね。

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給与カットや長い期間の自宅待機も

私が過去所属していた企業では無いですが、自宅待機をしている場合、給与カットをするSES企業もあるみたいですね。

まぁ企業から見てみれば、派遣されていないエンジニアは単純に赤字なので、合理的なんでしょうが、なんとも言えない気持ちになります。

労働基準法で見ると自宅待機は「休業」扱いで、給与の6割を負担すればOK。

労働基準法第26条の規定によると、休業の責任が使用者にあるときは、労働者は、平均賃金の6割以上の休業手当の支給を請求することができます。

引用元:埼玉県公式HP

会社も痛手負ってるから、エンジニアも少しは痛みを伴えってことですかね。

仮に自宅待機から数日で派遣先が決まればいいですが、長い期間自宅待機になるケースもあります。

私が知っている限りでは最長4か月くらいの人がいましたね。

そんな長い間企業も給与を払い続け、エンジニアも自宅で待機し続けるなんて双方メリットがなさすぎてなぜ続けるのか疑問です。

ですが、現実に多いのが、ダラダラと自宅待機を続けてしまうケース。

企業はクビには出来ないので、社内業務をやってもらって貢献してもらえるとか、外部研修か何かに出して現場で再度活躍してもらうとか考えるべきだと思いますし

エンジニアもダラダラしてないで、キャリアプランを考えるとか、転職を考えてみるとか行動しないといけないと思います。

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まとめ

SES企業にいると割と耳にする自宅待機の話。

お互い得が無いのになんでそうなっちゃうんだろうと考えてみたんですけど

基本はお互いに原因があるはずなので、どちらかのせいにせず

企業は「エンジニアのキャリアと企業ビジョンをしっかり考える」

エンジニアは「自分のキャリアプランをしっかり考えて、会社に伝えていく」

この2つが大切なんじゃないかと思います。

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